漢方薬剤師 荒川充洋の健康みみブクロ

アクセスカウンタ

zoom RSS 方術の玉手箱其の四十一が出来ました。

<<   作成日時 : 2017/08/04 17:25   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

方術の玉手箱其の四十一が出来ました。
今月号は、深部体温と体表温度の分布から承気湯を使う可否と、調胃承気湯の処方解説です。
承しょうという文字の読みは(漢音かんおん=しょう)(呉音ごおん=じょう)(訓よみ=うけたまはる)で「両手を捧ささげげてうくる義、謹つつしんで下しもより上かみの意をうくる意味で、君主の命令に承知する(旨をうけたまわる事)」などに使われます。
易経では陰の立場から見て、陰が下・陽が上、にある場合を承(しょう)「陰が陽を承うける」と云い、陽が下・陰が上、にある場合を乗(じょう)「陰が陽に乗のる」と云います。
承気とは、中焦の邪気(実邪)を下焦が捧ささげ承うけたまわり下しもへ導き伝え(伝導)泄もらす働きです。
調胃承気湯は大黄甘草湯に芒硝を加えた三味の薬方で、浅田宗伯が大黄甘草湯を評して「南薫なんくんを求めんとすれば、必ず先まず北牖ほくゆうを開くの意にて、胃中の壅閉ようへいを大便に導きて、上逆の嘔吐を止とどむるなり」。と書いており、この意味は香かぐわしい南風を取り込むには必ず先ず北向きの小さな小窓を開けてから南の大きな戸を開けなさいと云う事で、方中の甘草が上焦へ気を抜き上逆の嘔吐を止め、大黄が胃中の壅閉を盪滌とうじょう(洗い流す)して大便として導き下焦から実邪を泄らします。
調胃承気湯の薬味の構成は、
大黄(苦寒)は実熱を泄もらし陳ふるきを推おし新あたらしきを致まねく作用があります。
甘草(甘平)は南薫北牖の喩たとへで邪気を上焦へ抜く働き。大黄・芒硝の峻下作用を緩和させる働き。胃気の損耗を防ぐ働きがあります。
芒硝(苦寒)は燥かわきを潤うるおし堅かたまりを軟やわらげる作用があります。
芒硝は硫酸ナトリウムや硫酸マグネシウムなどの塩類下剤として腸管へ水を集めて燥いて固くなった糞塊を軟化させ人工的な下痢を起こさせます。調胃承気湯は大承気湯よりも芒硝の量が多いので腸を水洗いして熱を肛門から排泄させる作用が強くなります。つまり調胃承気湯は胃気を調え、上焦から邪気を抜き下焦からは邪熱を下す聖薬せいやくと云へます。
画像


画像

にほんブログ村 健康ブログへ

にほんブログ村 健康ブログ 漢方へ

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
方術の玉手箱其の四十一が出来ました。 漢方薬剤師 荒川充洋の健康みみブクロ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる